2008年06月16日

教育予算

教育予算を増やし、正規職員の増加を求めるという、教育再生会議には珍しくよい提案がなされたが、あえなく却下されてしまった。現在、教職員の病気療養が増加の一途をたどり、団塊世代の大量退職時代を迎え、教育現場は大変な人手不足である。女性職員が産休を取ろうとしても、産休は半年以上も前から取得の計画が立てられるのに、講師を見つけられないために法定ぎりぎりまで働かされることもある。

人材バンクは年度途中はほとんど空っぽで、急に欲しい人材は個人的に電話をかけて知り合いのつてで探してくることも多い。

 教育予算の減少は、児童生徒にももちろん影響している。そうした教員の志気の低下というソフト的な面はもちろん、教材、教具もまた、見えないところでしっかりと粗末なものになってきている。教科書の指導用の参考書・虎の巻は、教科書会社が学校向けに出版しているが、その専門性の高さゆえ、1冊数千円以上するものである。しかし、教材研究には欠かせない貴重な資料であるそれを、各教科担任に与えず、学校や学年に1セット、などとけち臭い節約を余儀なくされている現状がある。実験用具や教材など、学校が無駄遣いするわけがない。多くの児童生徒の手に触れて消耗していくのだから、新しく、教育的価値があるものに変えていく必要があるのだ。国はもっと、公立学校の教育現場を見つめてほしい。日本は公教育をあきらめてしまったのか?そんな悲しさを感じる予算編成の季節である。