2008年07月04日

OECDの学力調査

OECD生徒の学習到達度調査の結果、日本の成績が上位から転落した。というニュースが新聞の見出しを大きく飾った。テスト対象の15歳の生徒を思う。ゆとり教育を受けてきた子達だ。授業時間が削減され、繰り返し学習で学力を定着させてやる余裕もなかったなあとこれまでの指導を振りかえる。ゆとりがすべていけなかったんだと。

しかしよく見てみると、前回のテストに比べ、テスト参加国が32カ国から56カ国に増えているではないか。以前がたまたま高かっただけかもしれない。負け惜しみのようでなんだが、各国で受験条件はバラバラ。何回テストを実施しても順位がころころ変わってしまいそうな気がするのは私だけであろうか。

しかし学力到達度が世界一であるフィンランドについてはやはり注目せざるを得ない。教育や福祉に公的な予算を投入し手厚く国民を守っている国柄のように思え、うらやましい。フィンランドは日本や韓国のような受験戦争とは無縁だと聞く。

学習プログラムの紹介などを見ると、日本がゆとり教育の中でめざしてきたものに近いものが見えるような気がする。それは総合的な学習の時間であり、理科・社会の基本となる生活科の理想的なありかたのようでもある。

もしかしたら、日本は数値にこそ見えなかったがいい線まできているのかもしれない。それは空想だろうか?調査結果が「順位の低下」という点において安易に恣意的に報道されずぎているような気がしてならないのだが。