2008年07月14日

高校は中学とは違う

高校受験を終えて、入学してみると、中学とはいろいろな点でちがうなあということに気づくものである。

まずは、教科書。義務教育ではないので、お金を出して買わなければならない。それから、クラス。いちおうクラスや担任というくくりはあるが、中学校のそれと比べてゆるやかな集まりで、朝に担任から連絡があるのみの簡単なホームルームだったりする。授業があり、終われば帰る。非常に単純だ。高校は、ただの箱なのではないかとさえ思える。

なにかほうっておいてもわくわくするようなドラマがおこるのではないかと錯覚していたのかもしれない。突然自由になって逆に不安になっているのである。クラスメイトも、どこで身につけたのか、全国レベルの技をもつスポーツウーマンだったり、腕利きのドラマーだったり、ピアニストだったり、今までの平凡な顔ぶれとは違っていて刺激を受ける。

それでは自分は何になりたいのか、どうしたいのか、そういうことを自然と考えるようになった。それを探しに、よく図書室や図書館に行った。半分ほどしか意味のわからない古典や文学を読んでいる間は、まだ答えを出している途中で、猶予があるように思えた。源氏物語などのように、続きが長くてなかなか終わらないものだとよりありがたかった。このころに読んだ本はのちに教育学部の国語科を受けるときに大変役に立った。あの文字の羅列の中にやっぱり答えはあったのだ。みちびかれるままに道を進めば、自分にあったそれらしい場所にたどり着くのかもしれない。そういうことを私は高校で学んだ。